何が正解か分からない、変化が速く、また複雑に絡み合って先が読めない時代。足元で起こっている変化とメガトレンドのハザマで悩むより、信念をもって行動することが重要です。
私たちLinkholaは、「きっとそうなる将来、そうしたい」という世界観と、プロフェッショナルとして貢献したい思いで共感し、2020年1月に設立しました。創業者の私は環境・サステナビリティのコンサルティングとして30年弱、共同創業者でCTOの小野はIT・システムエンジニアとして20年、それぞれ追求してきました。サステナビリティとITの2領域は、21世紀の社会の中心的エンジン・基軸といって過言でないでしょう。この2つを融合させ、「カーボンニュートラル社会」、「地方も輝く日本社会」を実現するためのソリューション、具体的な新ビジネスを生み出していきたいと考えています。
今日、長引くコロナ禍に追い打ちをかけるように、2022年からロシア・ウクライナ紛争を端に発したリセッションの波が、企業の経済活動や個人の生活に重くのしかかっています。しかし、コロナ禍は、行き過ぎた資本主義、大量生産・消費・廃棄のビジネス、ライフスタイルのあり方を見直すきっかけをくれました。立ち止まることで、気候変動、フードロス、プラゴミの様々な問題に気づき、地産地消、移住、リモートワーク、エシカル消費などSDGsへの関心が個人、若者層にも高まりました。
企業は、グローバルトレンドである、サステナブル経営、ESG投資、カーボンニュートラル宣言企業、また自治体でもゼロカーボンシティ宣言などが加速しています。
これまで以上に、個人、家庭や職場、企業が、主体的にサステナブルやカーボンニュートラルに貢献できるツールや仕組みの重要性が増しています。
私たちは、これまでにない新しい発想・テクノロジーによって、誰でも・カンタンに・楽しく参画できるプラットフォーム(インフラ)、科学的根拠に基づいた正しいツールなど、長年培ってきたナレッジ(専門知識)、アカデミアやエキスパートとの人脈ネットワークを活かして、スピーディーに提供していきたいと考えています。
日本には、素晴らしい自然資源(里地・森林・海)があり、江戸時代に世界に類を見ない大都市にゼロエミッション都市でありながら庶民が文化芸術を発展させた歴史、自然風土と人の暮らしを共存させてきた知恵とDNAという誇るべきものがあります。カーボンニュートラルと地方創生と DXのメガトレンドは、日本にとってチャンスと考えます。日本・世界の大企業がカーボンニュートラル・ゼロカーボン、再生可能エネルギー100%を宣言することで、太陽光、風力、バイオマス発電やEV車等の需要が拡大しています。一方で、地方の山林・農地・海の開発は地方の雇用を生み出しているのか、生物多様性を破壊していないか。EV車のリチウム電池の調達で海外の鉱山汚染や労働問題、越境廃棄物が発展途上国で化学物質汚染を引き起こしていないか。レイチェルカーソンの沈黙の春、昭和の公害問題からの学びを常に忘れてはならないのです。テクノロジー・技術信奉に陥らないように、つくる責任・使う責任、LCA(ライフサイクルアセスメント)など、私たちはSDGsを中心において設計・ビジネスモデルに織り込むことを信念においています。それが、私たちの社会的貢献の一つの果たし方であると考えています。
私たちは、あるべき未来に向けて、日本の有形無形の資源のポテンシャルをもっと引き出して、テクノロジーとサイエンスを掛け合わせ、ビジネスモデルや社会に浸透してくためのあり方を提案もしていきます。この分野での唯一無二の旗手(リーダー)として先駆的に新しい価値観、マーケットを開拓していきます。
同時に、スタートアップならではの少数精鋭の機動力と、外部とのコラボレーションによる共創も積極的に進めていきます。そして、欧米のフレームワークの輸入だけでなく、日本から新たな技術革新、ライフスタイル・ワークスタイルの行動変容をおこし、日本だけでなく世界の課題解決にも貢献できるソリューション、プロダクトを開発、提供していきます。
Linkhola、私たちは、社名の由来のとおり、様々なステークホルダーの参画、様々なインダストリーとのコラボレーションを生み出しながら、日本から世界へ発信する気候・サステナビリティテックカンパニーを目指していきます。
野村恭子 / Yasuko NOMURA